今回の主役はマリアエヴァです。
前回号でファーストコール歌手になる条件をいくつか述べました。
これらを全部あわせ持っていれば決定的なファーストコール歌手となるわけです。
でも実際はなかなかいませんけどね。
と書きました。
これらの条件をほぼクリアしているのがマリア・エヴァです。
みなさん全然知らないでしょうが、エヴァの仕事の忙しいのは大変なものです。
彼女の仕事の模様を少しばかり紹介しましょう。
フィリピンの人はご存知のように、国が長年スペイン、その後はアメリカが支配していましたので
アジアでは少ない英語圏で、日常的に英語を話し、ジャズヴォーカルを行う点では有利です。
ステージに立ったエヴァはまず「レディース&ジェントルメン!」
と呼びかけ、
立て板に水状態”で語り始め、一転流暢な
日本語で時々に合わせたジョークで笑いを誘います。
力強い伸びのあるヴォイスを駆使、ロマンティックな作品から、激情的なものまでを
感情を込めて歌う歌に感嘆しない人はいません。
立派な歌唱力を有する国内有数のシンガーと私は思います。
わがまま娘の多いヴォーカル界にあって、義理人情に厚い性格は特に光っています。
親友だった大原直美さんの告別式で”AMAZING GRACE”を歌いながら
花を直美さんの胸元に置いて天国に送った、涙ながらのエヴァの、あの姿を忘れることは出来ません。
日常的に人に優しいエヴァ。
一度仕事に行ったら、必ずアンコールのオファーがあります。
仕事が増えるのは当然で、電話でつかまえるのが大変です。
最近、親に豪邸をプレゼントしたそうで、親孝行でもあります。
今回第18回日本ジャズヴォーカル賞優秀歌唱賞を受賞したことと合わせて、大いに賞賛したいと思います